REVの1stアルバム。
1.抱きしめたい
サビから始まる出だしのインパクトが強い2ndシングル。
ギターを中心にハードなアレンジだが、出口のボーカルもそれに負けない迫力がある。
2.I just fall in love
ギターサウンドとキーボードのアクセントが主張するアルバム曲。
激しい恋愛感情が歌われている。
3.甘いKiss Kiss(Album Mix)
スマッシュヒットした1stシングル。
曲の全編で使われるオケヒットが時代を感じるが、今の10代には逆に新鮮に感じられるかもしれない。
キャッチーなサビのメロディーであり、カラオケでもたくさん歌われたであろう。
4.こわれながら美しくなれ
出口のボーカルから始まる情熱的なメッセージソング。
「昨日よりももっと今日は輝いていたい」という気持ちが伝わってくる良曲だ。
5.Marie
淡々と奏でられるピアノのイントロが印象的なナンバー。
失恋の痛みが忘れられない主人公の情景が浮かび上がってくる歌詞が秀逸。
6.もう誰も愛さないなんて言わないと誓う
長い曲名はビーイング系の当時の流行りのようなものだろうか。
テンポを落とした曲でギターのアレンジも他の曲より少なくなって落ち着いた雰囲気の曲となっている。
7.灼熱~I can't stop my heart
イントロからオケヒット連発のビーイング系王道アレンジのアップテンポナンバー。
ライブで盛り上がりそうな曲だ。
8.Catch Dream
Aメロでのキーボードと少しエフェクトがかかった出口のボーカルが印象的なナンバー。
歌詞は前向きで夢を叶えようという意志が伝わってくる。
9.果てしない夢を(REV Version)
有名なビーイング系アーティストが集結した楽曲「果てしない夢を」のREVバージョン。
原曲でも出口は作曲とボーカルで参加していた。
よりシンプルなビーイング系らしさを感じられるアレンジとなっている。
10.つめたい風が吹くたびに 君のぬくもりを知る
ラストは#4の系譜を継いだ情熱的な曲となっている。
恋愛初期の抑えきれない感情が歌い上げられている。
総評
元GRASS VALLEYボーカル出口雅之のビーイング移籍後の1stアルバム。
REVというアーティスト名ではあるが実質は出口のソロプロジェクトという形態での活動だった。
まず特徴的なのが出口の持つ特徴的な声質だろう。
そして情熱的な歌詞も魅力的なアーティストだ。
本作品はアレンジを葉山たけし氏が務めており、90年代ビーイング系らしさを感じられる楽曲群となっている。
収録曲は10曲と少なめながらどの曲も内容が濃いのでボリュームを感じられる作品となった。